デリバティブの起源

難解な数式を使い、複雑な計算からその価値を導き出す金融工学によって作り出された金融商品。それが、金融派生商品、別名デリバティブです。1970年代頃のアメリカの市場で使われ始めました。
最先端の金融工学を使いますが、その起源は実は意外と古く、古代ギリシャにその原型があると言われます。当時のギリシャではオリーブの生産が盛んでした。皆、オリーブからオイルを絞るための機械を借りるのですが、オリーブが豊作の年は機械の需要が増えて借り賃が上がり、オリーブが不作だと需要が減るので機械を安く借りれます。ターレスという哲学者が、ある年オリーブが豊作になると予測を立てました。そこで、まだ誰もオリーブの出来不出来がわからないうちに、業者から機械をほどほどの値段で借りる約束をし、手数料を払いました。これは、決まった値段で借りる権利を買った。ということになります。
実際に貸してもいないのに業者は手数料を貰え、得した気分になりました。さて、その年オリーブは豊作となり、ターレスは安くで借りた機械をもっと高い値段で他の人に貸して大儲けをしたのだそうです。
これはまさに、オプションと呼ばれる金融取引です。万が一オリーブが不作であった場合、ターレスは手数料分を損することになります。しかしこれは、実際の借り賃や豊作であった場合の儲けとくらべるとわずかな額です。これこそが、オプションを含む金融派生商品の意味するところです。小さな元手で大きな儲けを出す。そしてリスクが伴う。
こんなに複雑なことがはるか昔から行われていたのですね。